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脱毛サロン業界に潜む闇:倒産・顧客被害の実態と未来

銀座カラーなどの倒産した脱毛サロン

近年、脱毛サロンは低価格化が進み、若い世代を中心に利用者が増加しています。

しかし、その一方で、倒産するサロンも後を絶ちません。

脱毛サロンは、ミュゼと言えどもヤバい!←この記事の本音

2022年には、脱毛サロン業界で過去最多となる7件の倒産が発生し 、直近2年間で少なくとも27.1万人の利用者が経営破たんによって被害を受けたとみられています 。

年度内には業界大手の「脱毛ラボ」も破綻し、約3万人の利用者に影響が出ました 。  

脱毛サロンの倒産は、消費者にとって大きな痛手となります。高額な前払い金を支払ったにもかかわらず、施術を受けられなくなるだけでなく、返金もされないケースが多いからです。

本記事では、脱毛サロンの倒産・経営危機の実態と、消費者への影響について詳しく解説するとともに、業界の今後の動向についても考察していきます。

過去に倒産した大手脱毛サロン

過去20年間で倒産した脱毛サロンは数多くありますが、ここでは特に有名な事例をいくつか紹介します。

倒産した大手脱毛サロン一覧

サロン名破産年会員数主な被害
エタラビ2017年約9万人施術料金の返金問題
ラットタット2017年不明施術の中断、前払い金の返金問題
脱毛ラボ2022年約3万人施術の中断、前払い金の返金問題
シースリー2023年不明施術の中断、前払い金の返金問題
銀座カラー2023年10万人以上施術の中断、前払い金の返金問題
エターナルラビリンス(エタラビ)
2017年に破産
全国に約100店舗を展開し、会員数は約9万人でした 。
破産の原因は不明ですが、2016年に9万人の新規会員を受け入れていたことから、この時点で経営難に陥っていた可能性があります 。
ラットタット
2017年に破産
全国に約100店舗を展開し、会員数は約9万人でした 。
破産の原因は不明ですが、2016年に9万人の新規会員を受け入れていたことから、この時点で経営難に陥っていた可能性があります 。
脱毛ラボ
2022年に破産
低価格な「通い放題プラン」を武器に急成長しましたが、コロナ禍による客足減少や広告費の増加などが原因で経営破綻しました 。
シースリー
2023年に破産 1
女性専用の脱毛サロンとして全国展開していましたが、経営破綻しました。
札幌弁護士会が、被害者向けの説明会を実施しました 。  
銀座カラー
2023年に破産
原因は公表されていませんが、競争激化や医療脱毛との競合などが影響した可能性があります 。

「ミュゼプラチナム」は、銀座カラーの契約者に対して、支払った契約金額を値引きする「引き継ぎ支援制度」を開始しました 。
同様の優遇措置は、「ストラッシュ」「サロンリッツ」「ビー・エスコート」「シェアラ」でも提供されています 。

これらのサロンの破産により、多くの消費者が被害を受けました。

すべての倒産を合わせると、2023-2024の2年間で27万人以上の被害者が出ているそうです。

一世風靡した、超人気脱毛サロン "キレイモ" も2024年6月にミュゼに統合されたのは驚きでした!!

お客様の被害状況

脱毛サロンが倒産すると、お客様は以下のような被害を受ける可能性があります。

予約していた施術を受けられなくなり、脱毛が完了できない。

高額な前払い金を支払ったにもかかわらず、返金されない。

倒産前に予約が取りづらくなることがある。

倒産が近づくと、従業員のモチベーションが低下し、サービスの質が低下することがある。

例えば、エタラビの破産では、多くの会員が施術料金の返金を受けられず、SNS上で不満の声が多数上がりました 。  

「あと40万くらいの脱毛は残ってるんだけど?
苛々しすぎて何もできない
電話繋がらねーしよー
てかまず脱毛でお店行くときになんか一言くらい説明くらいしろよ」

「エタラビやっぱ泣き寝入りするしかないのか。
解約して35万パァ優遇措置でミュゼだかコロリーてサロンに移るとしても追加で更に徴収されるって。
社長は海外逃亡してるって噂で今頃呑気にバカンスしてるのか??ふざけんな!!」

「なんかエタラビから破産手続の通知書届いたんですけど…
36回払いでまだ途中なんだけど、
とりあえずカードの支払い止めてもらって、解約したほうがいいのかな?」

ダイヤモンドオンライン

また、脱毛ラボの破産では、最初の4回までは有料で施術し、5回目以降は無料サービスとして施術するという価格設定が問題視されました 。
出典東京くらしWEB

この価格設定は、当日キャンセル料が高額になり得る点や、中途解約時の精算規定に基づくと実質的に提供済み役務の対価が高額になる点で、消費者に著しい不利益をもたらす可能性があります 。

脱毛サロンが倒産する原因

脱毛サロンが倒産する原因は、一つではありません。以下に主な要因を挙げます。

破産する主な理由(6つの原因)

  • 競争激化
    脱毛サロン市場は、新規参入が相次ぎ、競争が激化しています。
    そのため、価格競争に陥りやすく、収益を確保することが難しくなっています。  
  • 広告費の増加
    集客のために、テレビCMやインターネット広告などに多額の費用をかけているサロンが多いです。
    しかし、広告費に見合うだけの集客ができず、経営を圧迫するケースもあります。  
  • 医療脱毛との競合
    医療脱毛は、脱毛サロンよりも効果が高いとされ、人気が高まっています。
    そのため、脱毛サロンは顧客を奪われ、経営が悪化するケースもあります。  
  • 経営の不透明性
    売上や経費の管理がずさんで、経営状況を正確に把握できていないサロンもあります。
    このようなサロンは、経営危機に陥りやすいと言えます。  
  • 医療法違反:医師免許を持たないエステティシャンが医療行為に当たる脱毛を行うことは、医療法違反となります。
    医師がいないサロンが「脱毛完了=永久脱毛」と謳う広告を出すことは、医師法違反にあたるとの指摘もあります。
    摘発された場合、営業停止処分を受け、倒産に追い込まれることもあります。  
  • コロナ禍の影響
    実際のところ脱毛市場はまだまだ健在であり、メンズ脱毛やキッズ脱毛などのニーズの広がりを見せているのですが、コロナ禍により、お客さまに一定の質を提供できないサロンや体力がないサロンの経営が行き詰まっているようです。

「脱毛エステ最大手」に浮上した「経営危機説」「健康被害隠蔽」

脱毛技術と倒産の関係

破産したり事業が終了したりした脱毛サロンが使用していた脱毛機の脱毛方式は以下の通りです 。

  • SSC方式
  • THR方式
  • S−IPL方式
  • IPL方式

これらの脱毛方式と倒産との間に直接的な因果関係は明らかではありません。

ただ言えることは、技術の進化や顧客のニーズの変化に対応できていないサロンは、淘汰される可能性が高いと考えられます。

特に、医療脱毛クリニックの脱毛費用が脱毛サロンと大差なくなってきているので、効果がわかりにくいサロンではお客様がさらに集まりにくくなっていくでしょう。

脱毛サロンは今後どうなっていく?

脱毛サロン業界は、今後も競争激化が続くことは間違いありません。

生き残っていくためには、以下の点が重要になると考えられます。

生き残っていくためには

他のサロンとの差別化を図り、顧客に選ばれるサロンになる必要があります。

例えば、独自の技術を導入したり、顧客サービスを充実させたりすることが考えられます。

売上や経費を適切に管理し、健全な経営を行うことが重要です。

医療法などの法令を遵守し、適切なサービスを提供することが求められます。

男性の脱毛やキッズ脱毛など、新たなニーズに対応していくことも重要です。

既存の脱毛サロンを脅かすセルフ脱毛

 ここ数年で一気に市場が成長したのがセルフ脱毛サロンです 。

スタッフと利用者の接触が最低限というこのビジネスタイプは、コロナ禍のニーズに非常にマッチしていました 。

リーズナブルな価格も相まって、今後さらに需要が伸び続けていく可能性も十分あります 。  

医療脱毛との競合

近年、医療脱毛の人気が高まっていることは、脱毛サロン業界にとって大きな課題です。

医療脱毛は、高級な脱毛機を使うため、脱毛サロンよりも効果が高い施術が可能です。

また、施術を行うのが看護師なので安全性も高いとされています 。

さらに、この5~10年、低価格化も進み、最近では脱毛サロンとの価格差もあまりなくなってきています。  

脱毛サロンは、医療脱毛との競合に打ち勝つために、さらなる差別化を図る必要があります。

例えば、より効果の高い脱毛機を導入したり、顧客サービスを充実させたり、価格競争力を強化したりすることが考えられます。

ただし、これ以上の価格競争は自滅への道を突き進むことにもなりかねませんので、他の方法で差別化を図るべきでしょう。

医療脱毛も倒産が…

医療脱毛のクリニックも価格競争が激化し、ついに、2024年12月に、医療脱毛専門クリニックとしては老舗のアリシアクリニックが倒産してしまいました。

この倒産で、利用者9万人に影響が出ると見られています。

まとめ:脱毛サロン業界の状況と消費者の選ぶべきこと

脱毛サロン業界は、成長を続ける一方で、倒産するサロンも後を絶ちません。

消費者としては、サロン選びの際には、価格だけでなく、経営状況やサービス内容などをしっかりと確認することが大切です。

また、脱毛サロン業界全体としては、健全な経営とコンプライアンス遵守を徹底し、顧客の信頼を得ることが重要です。

ところが、今回の調査で明らかになったのは、脱毛サロン業界が抱える課題の多さです。

競争激化、広告費の増加、医療脱毛との競合、経営の不透明性、医療法違反など、多くの問題点が指摘されています。

しかし、一方で、脱毛サロンは、依然として多くの人々に利用されており、需要も高いサービスです。業界全体が健全化し、顧客の信頼を得ることに全力をつくさなければなりません。

とはいうものの、本音で書けば、今後も脱毛サロンの倒産は続き、生き残るのは、経営が堅実な医療脱毛クリニックだけになる可能も充分考えられます

これからは自宅脱毛!

脱毛サロンは倒産や経営危機の可能性が高いし、医療脱毛もアリシアクリニックのような有名なクリニックでも倒産する時代です。

これからは自宅で脱毛するのが正解ではないでしょうか。

家庭用脱毛機もひと頃よりは値段が下がってきています。

また、男女、どちらも使えるので、夫婦で共有することもできます。

ただし、vio脱毛だけは無理ですからね、医療脱毛しかないですね(脱毛サロンでは最も効果が出にくい部位です)。

参考(出典元)

-脱毛関連