韓国eSIMを探していると、SK Telecom(SKT)・KT・LG U+の3つの回線をよく見かけます。
「韓国で一番強いキャリアを選べばいい」と考えがちですが、旅行者向けeSIMでは回線名より、データ条件・電話番号・通話・SMS・本人確認・利用開始のタイミングを比べる方が重要です。
実際、SKT・KT・LG U+の公式旅行者向けeSIMは、3日・5日の基本料金がほぼ同じです。それでも使い勝手はかなり違います。
この記事では3大キャリアを、実際の使い勝手や制約条件なども含めて徹底比較しました。
SKT・KT・LG U+の旅行者向けeSIMを比較
まず3社の違いをまとめると、次のようになります。
| キャリア | 3日・5日料金 | データ条件 | 韓国の電話番号 | 通話・SMS | 本人確認 | 利用開始 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| SK Telecom | 3日18,000ウォン 5日27,500ウォン | Data・Call・SMS商品は無制限/最大100Mbps | 電話番号付き | 本人確認後に対応 | オンライン8〜22時 または空港 | QRコード読み込み時から24時間単位 |
| KT | 3日18,000ウォン 5日27,500ウォン | 1日11GB後も5Mbpsで無制限 | 010番号あり | 本人確認後に対応 | 音声・SMSは空港で入国確認 | インストール完了時から24時間単位 |
| LG U+ | 3日18,000ウォン 5日27,500ウォン | 5G/LTE速度制限なし無制限 | 010番号あり | Data+Voiceで対応 | 音声利用は空港でパスポート確認 | 最初にデータを使った時点から |
◎:明確に対応 ○:本人確認・商品選択など条件付きで対応
この表で注目したいのは、3日・5日の料金差では選べないことです。
短期旅行なら、料金ではなく、
- どの速度条件がいいか
- 通話・SMSが必要か
- 空港へ寄ってもいいか
で決めてください。
3日・5日の料金は3社ともほぼ同じ
公式旅行者向けeSIMの短期料金を比べると、かなり似ています。
| 日数 | SKT | KT | LG U+ |
|---|---|---|---|
| 2日 | 12,000ウォン | 12,100ウォン | 12,000ウォン |
| 3日 | 18,000ウォン | 18,000ウォン | 18,000ウォン |
| 4日 | 23,000ウォン | 23,100ウォン | 23,000ウォン |
| 5日 | 27,500ウォン | 27,500ウォン | 27,500ウォン |
3日と5日は3社とも同額です。2日・4日でも差は100ウォンしかありません。
つまり、公式キャリアのeSIMから選ぶなら「100ウォン安いから」ではなく、商品内容で選ぶべきです。
一方、韓国の電話番号が不要でデータ通信だけ使えればいい人は、日本語の旅行eSIMサービスを含めて比較すると、もっと安い商品があります。

SKTはオンラインで本人確認まで済ませたい人におすすめ
SK Telecomの旅行者向けeSIM(Data・Call・SMS)は、無制限データ、電話番号、通話・SMSをまとめて使える商品です。
公式ページでは、LTEデータを最大100Mbpsで利用できると案内されています。
2日から90日まで用意されており、3日18,000ウォン、5日27,500ウォンです。
パスポート確認前でもデータ通信は使える
SKTの便利なところは、パスポート確認が終わっていなくてもデータ通信は使えることです。
韓国到着後、まず地図やLINEを使い、その後に電話番号の本人確認を済ませることもできます。
ただし、パスポート確認が終わるまでは通話・SMSの発信も受信もできません。
本人確認は毎日8〜22時ならオンラインでできる
SKTは、購入後に届くバウチャーからオンラインでパスポート確認ができます。
オンライン確認ができる時間は毎日8:00〜22:00です。
22時以降に到着した場合でもデータ通信は使えますが、電話・SMSをすぐ使いたい場合は空港のSKTローミングセンターで確認します。
空港カウンターへ寄らずに通話・SMSまで使いたい人には、SKTが使いやすいです。
発信するには通話残高をチャージする
本人確認後、韓国内の着信・SMS受信は無料です。
自分から電話をかけたりSMSを送ったりする場合は、5,500ウォンなどの通話・SMS残高を追加します。
韓国内への発信は4.4ウォン/秒、SMSは33ウォン/通です。
「電話番号付きだから通話料も全部込み」と思わないようにしてください。
KTは1日11GB+5Mbpsという条件が明確
KTの旅行者向けeSIMは、すべて010から始まる携帯番号が提供されると公式サイトに明記されています。
データ条件も具体的で、1日11GBまで高速通信を使い、その後も5Mbpsで無制限です。
11GBの高速データ容量は毎日0時にリセットされます。
1日に11GBあれば、普通の韓国旅行で不足する人はほとんどいません。
仮に動画やテザリングで11GBを使い切っても、通信停止ではなく5Mbpsで使い続けられます。
Data eSIMとData & Voiceは買い方が違う
KTにはデータ専用のData eSIMと、通話・SMSに対応する商品があります。
Data eSIMはオンライン購入できますが、音声通話・SMS発信が必要な商品は空港のKTローミングセンターで本人確認を行います。
仁川・金浦・金海空港にKTローミングセンターがあります。
仁川空港第1ターミナルには24時間営業のカウンターもあるため、深夜到着でも手続きできます。
Data & Voiceには約60分相当の通話付き商品もある
KT公式には、Data & Voiceとして約60分相当の国内通話を含む商品が案内されています。
飲食店やホテルへ何度か電話する予定なら、後から毎回チャージするより使いやすい商品です。
一方、データ専用eSIMでは発信通話のチャージはできません。
「とりあえずデータ専用を買って、必要になったら通話を追加する」という使い方はできないので、購入前に決めてください。
LG U+は速度制限なしの無制限を重視する人におすすめ
LG U+の公式旅行者向けeSIMは、「速度制限なしの完全無制限」を前面に出しています。
韓国全域で5G/LTEの無制限データを使え、1日6,500ウォン、3日18,000ウォン、5日27,500ウォンです。
動画、SNS、地図、テザリングなどを多く使い、1日何GB使うか計算したくない人には分かりやすい商品です。
ただし公式の注意事項では、通信網へ過度な負荷がかかる場合は速度を制限することがあるとも案内されています。
通常利用では「速度制限なし無制限」としつつ、ネットワーク保護のための制御まで完全にないという意味ではありません。
データ専用なら空港へ行かずQRコードで設定できる
LG U+のData only eSIMは、購入後すぐQRコードを受け取って設定できます。
データ通信だけでよければ、空港カウンターへ寄る必要はありません。
通話・SMSを使うならData+Voiceを選ぶ
韓国の010番号で通話・SMSを使いたい場合は、Data+Voiceを選びます。
Data+Voiceは購入後、空港カウンターでパスポート確認をしてから利用します。
国内発信は264ウォン/分、SMSは55ウォン/通。20分相当5,500ウォン、60分相当16,500ウォンなどの通話残高を追加できます。
受信通話とSMS受信は無料です。
実は大きい違い|利用期間が始まるタイミング
SKT・KT・LG U+を比べる時に見落としやすいのが、いつから「1日目」が始まるかです。
| キャリア | 利用期間の開始 | 注意点 |
|---|---|---|
| SKT | eSIMのQRコードを読み込んだ時点から24時間単位 | 日本で早く設定しすぎない |
| KT | eSIMのインストール完了時から24時間単位 | 旅行より早くインストールしない |
| LG U+ | 韓国で最初にデータを使った時点から | 事前設定しても利用開始は初回通信から |
これはかなり重要です。
たとえば3日プランを旅行の2日前にインストールし、その時点で利用期間が始まる商品なら、韓国へ着く頃には残り期間が減ってしまいます。
SKT公式は利用期間をeSIMのQRコードを読み込んだ時点から24時間単位で計算すると案内しています。
KTもeSIMのインストール完了時から24時間単位です。
一方、LG U+は最初にデータ通信を使った時点から利用期間が始まります。
日本で早めにインストールしておきたい人は、この違いを必ず確認してください。

電話番号付きでも韓国の本人認証が何でもできるわけではない
韓国の電話番号付きeSIMを買う時に、もう1つ知っておきたいことがあります。
韓国の電話番号があることと、銀行・政府サービスなどの本人認証に使えることは別です。
SKT公式では、旅行者向けeSIMについて個人認証サービスや決済用SMSの受信は利用できないと案内しています。
KT公式の旅行者向けeSIMにも、個人認証には利用できない旨の注意書きがあります。
LG U+では、音声・SMS付きプランなら飲食店やタクシー予約アプリのSMS認証には利用できますが、銀行や公的機関の本人確認には対応していません。
つまり、「010番号があれば韓国のすべてのサービスを登録できる」と考えないでください。
短期旅行で飲食店予約やタクシーアプリのSMSを受けたいのか、留学や長期滞在で銀行などの本人認証をしたいのかで、必要な契約が変わります。
韓国eSIMに電話番号は必要?日本番号・SMS・デュアルSIM
eSIMはつながらない時でも削除しない
SKT・KT・LG U+の公式eSIMには共通して注意したいことがあります。
一度インストールしたeSIMを、つながらないからといって削除しないでください。
KTはQRコードを1回しか使えず、削除すると再提供できないと案内しています。
LG U+も、ダウンロード済みeSIMを削除すると復旧できません。
SKTも削除したプロフィールをそのまま戻すのではなく、新しいeSIMの購入が必要になる場合があります。
現地でつながらない時は削除せず、モバイルデータ回線、データローミング、再起動、APNなどを確認してからサポートへ連絡してください。

SKT・KT・LG U+はどれを選ぶ?用途別に決める
| 重視すること | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 空港へ寄らず通話・SMSまで使いたい | SKT | 8〜22時ならオンラインでパスポート確認できる |
| データ条件を数字で把握したい | KT | 1日11GB、その後5Mbpsと明記 |
| 速度制限なし無制限を重視 | LG U+ | 公式が5G/LTEの速度制限なし無制限を明記 |
| 010番号・通話を使いたい | KT・LG U+・SKT | 音声対応商品を選び、本人確認条件を確認 |
| 日本で早めにeSIMを入れておきたい | LG U+ | 利用期間は初回データ通信からカウント |
| データ通信だけを安く使いたい | 旅行eSIMも比較 | 公式キャリアより安い容量型・無制限がある |
「SKT・KT・LG U+のどこが一番いいか」ではなく、自分が何を使いたいかで選ぶのが正解です。
通信速度だけでSKT・KT・LG U+を決めなくていい
旅行者が一番気にしがちなのが「どの回線が一番速いのか」です。
しかし、通信速度はキャリア名だけでは決まりません。
- 利用する商品
- 4Gか5Gか
- 利用場所
- 建物の中か外か
- 時間帯
- 周辺利用者の混雑
- 使っているスマホ
これらでも変わります。
特にSKTは、同じ公式eSIMでも商品によって速度条件が異なる案内があります。
そのため「SKTだから100Mbps」「LG U+だから必ず一番速い」という選び方はしないでください。
実際に購入する商品の速度条件を見ることが大切です。
データだけならキャリア公式にこだわる必要はない
韓国の010番号、通話、SMSが必要なら、SKT・KT・LG U+公式の旅行者向けeSIMは有力です。
一方、目的が地図・LINE・SNSなどのデータ通信だけなら、キャリア公式にこだわる必要はありません。
World eSIM、Glocal eSIM、eSIM-san、trifa、eSIM squareなどには、日本語サポートや安い容量型・無制限があります。
「SKT回線だから高くても買う」のではなく、回線・料金・容量・日本語サポートまでまとめて比較してください。
SKT・KT・LG U+についてよくある質問
結論: SKT・KT・LG U+は回線名より商品条件で選ぶ
SKT・KT・LG U+の公式旅行者向けeSIMは、3日18,000ウォン、5日27,500ウォンと短期料金がほぼ同じです。
だからこそ、料金だけでなく、
- データ条件
- 電話番号
- 通話
- SMS
- 本人確認
- 利用開始のタイミング
までチェックしてください。
韓国の電話番号が不要でデータだけ使えればいいなら、キャリア公式だけでなく、日本語サポートのある旅行eSIMも含めて料金を比較しましょう。

